アニコム パフェ株式会社

Animal

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Medical technology


遺伝性疾患に対する取り組み

The project of Genetic disorder

遺伝性疾患に対する当社の想い


根本からの予防として
遺伝性疾患にかかわるすべてをカバーします



入って健康になる保険を提供する予防型保険会社に向けたアニコムグループの取り組みの一つとして、当社ではどうぶつの遺伝子検査を実施しています。

以前はブリーダーさん達の長年の経験に基づいた交配が主流でしたが、近年の科学技術の発展により、安価でさまざまな検査が可能となったことから、交配の段階で遺伝病を減らしていくことができるようになってきました。

しかし、安易に遺伝子検査のみをすすめてしまうと、デメリットも出てきます。
1つは、不運にも遺伝性疾患の原因遺伝子を持っているどうぶつ達が置き去りになってしまうこと。
もう1つは、遺伝性疾患のない親のみを選択して交配をすすめることにより近親交配が進んでしまう可能性もあること。

そこで、当社では病気の原因遺伝子の研究はもちろん、発症させない仕組みの開発、治療方法の開発、終生飼養の仕組み、近交度の研究など、すべてをカバーした研究を進めています。

研究開発・サービス提供




新たな遺伝性疾患の原因遺伝子の探索



犬種毎に特徴的に多く発症する病気の背景に、遺伝子の関与が存在すると捉え、新たな遺伝性疾患の原因遺伝子を探索しています。


発症予防法・治療法の開発



遺伝子の異常は、体内で作られるタンパク質や細胞そのものの異常へと繋がります。
これらの異常に着目し、遺伝性疾患を発症させない生活習慣、そしてこれまで治せなかった遺伝性疾患の新たな治療法の開発など、広く研究を進めています。

遺伝子検査サービスの提供



どうぶつ達の遺伝子を、大切にミスなく測定するため、当社ラボは最新の機器と専門性を有するスタッフをそろえ、確かな検査工程を踏まえることで精度の高い検査を実施しております。
また、より正確に、より多くの検査を実施できるよう規模の拡大に努めております。


遺伝子検査の詳細
Genetic Testing



<主要な検査可能品種と疾患名>

品種(犬) 疾患名
トイ・プードル
  • 変性性脊髄症
  • 進行性網膜萎縮症
  • フォン・ウィルブランド病
ミニチュア・ダックスフンド
  • 進行性網膜萎縮症
  • 骨異形成症
  • 神経セロイドリポフスチン症
チワワ
  • 進行性網膜萎縮症
  • 神経セロイドリポフスチン症
ポメラニアン
  • 高尿酸尿症
ミニチュア・シュナウザー
  • 高尿酸尿症
  • 第Ⅶ因子欠乏症
  • 先天性筋強直症
ヨークシャー・テリア
  • 進行性網膜萎縮症
シー・ズー
  • プレカリクレイン欠乏症
  • 原発性緑内障
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
  • 変性性脊髄症
  • 運動誘発性虚脱
  • フォン・ウィルブランド病
  • GM1ガングリオシドーシス
フレンチ・ブルドッグ
  • 変性性脊髄症
  • 高尿酸尿症
ジャック・ラッセル・テリア
  • 消化管ポリポーシス


品種(猫) 疾患名
全ての猫種
  • 多発性嚢胞腎(PKD)
  • ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症)
  • 肥大型心筋症(HCM)(A31P型)
  • 肥大型心筋症(HCM)(R820W型)

※その他の品種、疾患の一覧はこちら


近交度に関する研究


当社の研究により、近交度が高くなると病気になるリスクが高くなることが証明されました(下図)。
現在、ペットとなるどうぶつの近交度はすでに高い状態ですが、今後、遺伝子検査が進み、遺伝的に問題のないペットが選択されるようになると、より近交度が高くなる可能性があります。
そこで、当社では近交度に関する研究をさらに進め、適切な親を科学的に選択できるようにし、さらに遺伝病を防ぐ仕組みを開発しています。


<イヌの近交度と保険金請求額の関係>



○混血犬(体重10kg未満)
×ポメラニアン
△トイ・プードル
□ジャック・ラッセル・テリア
●チワワ
▲パピヨン
■ビーグル
◎マルチーズ
※ヨークシャー・テリア
フレンチ・ブルドッグ
×ミニチュア・ダックスフンド
ゴールデン・レトリーバー

シー・ズー
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
ミニチュア・シュナウザー
キャバリア・キングチャールズ・スパニエル
パグ